弊社独自で、3DCADにて設計した「メディア管理ストッカー(Media Management Stocker)」MMSの設計事例をInventor Studio機能を使いアニメーションでご紹介いたします。紹介ムービーでは動作ユニットが見やすいように制御関係部品と配線関係部品(ケーブルベア、コネクタ)等は消去しています。
音声案内版
テロップ案内版
MMSの主要ユニットである移載部において、ユニット剛性と移載部のメインフレームの強度解析をInventorの構造解析機能を用いた検証事例をご紹介いたします。
各所の安全装置が機能するため実際には起こらない現象とは考えていますが、上下駆動モーターが暴走した場合を想定しユニットの剛性検証を行います。移載ユニットのもっとも脆弱な箇所を拘束固定した上で、モーターをピークトルクで動作させます。この時ユニットにかかる荷重によってユニット全体がどの様に変形、変位するのか、またどの程度の応力がどの位置に発生するのかを検証しました。
最大変位箇所は想定どおりの移載アーム先端であり、その変位は0.44mmでした。駆動連結箇所がユニット全体を支えているスプラインシャフト近傍である為、ユニット全体の変形が少ないと考えられます。移載アーム先端の変位量自体に意味は持たないがユニットの剛性は許容範囲と考えられます。
拘束固定付近の応力集中箇所で最大応力65.7M㎩との結果となりました。メインフレーム(折り曲げ加工品)の材料はコストを勘案し、SPCCTを使用しました。その引張強さは最低で270M㎩であり、引張強さ比の安全率は4.1となります。暴走時の想定であり常時かかる荷重ではないので静荷重と考えると許容応力範囲内と考えられます。
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